■付録3:自由回答(その2) ●メーリングリストの可能性 ◆メーリングリストの意義 ●例えば「企画委員会に対する企画の提案」「研究委員会に対する論集のテーマ などの提案」などが考えられると思います。 ●会報や,機関誌の編集にも利用できます。ただし,こういった会の内部の事務 的なことに利用するときには,掲示板はカギ付きにしないといけませんね。 ●メリット,デメリットより,情勢を考えると,やるしかない,でしょう。 ◆メーリングリストの管理の労力と意義とを天秤にかけて ●担当者の物理的,精神的負担が大きいのでは ●受け取るメールの数が多くなりすぎて結局読まなくなる。メーリングリストを 運営するならば,事務局できちんと管理編集したものにした方がよい。 ●会員の中で意見交換ができると思うので基本的には賛成ですが,メーリングリ ストにした場合,意見交換が活発になると大量にメールがきてしまう可能性があ ると思います。ですので,電子掲示板ならいいと思いますが,メーリングリスト にする場合は,希望者のみといったかたちをとっていただいたくことを希望しま す。 ●「運営するとしたら」上記すべてにおいてなんらかのメリットは出てくると考 えます。ただし,管理運営には相当の労力が必要と思います。そこをどうクリア するか,事前に十分議論しておく必要があると思います。【肯定的;労力を懸念】 ●正直言って,1 〜 3 については,いずれもそんなに有効には機能しないだろ うと思っていますが(かける労力と比較すれば特に),「たとえ少しでも」という 言葉を冠するならば否定するものではありません。また,「手間がかかる」「フ レーム発生の危険がある」というのもデメリットにあげるほど可能性のあること ではないだろうと思いますので...【否定的;労力に比して】 ●学会のメンバーがどれだけ積極的に参加するかどうか疑問。特に研究者が研究 テーマやネタについて,どれだけ情報交換でオープンにしてくれるでしょうか? (日本の図書館関係雑誌に現場の図書館員が参考にできそうな欧米のトピックを 定期的に流してくれる図書館学の先生はあまりいないように思えますし。)【否 定的;メンバーの参加態度を懸念】 ◆メーリングリストによる会報発行の可能性 ●メール版に全面移行し,MLで配信するようになれば,会報の発行頻度を増や し,1回の記事を減らし,会報に関連した意見交換をML上で行うことができる ようになります。ただし,会員のMLへの全員加入が原則です。一部の「先進的」 会員だけで学会世論が形成されるのは好ましくありません。学会は個々の会員の 自発性の上に成り立つ組織なので,全面移行は難しいと思いますが,会員相互の コミュニケーションの促進に効果が大きいので,会員に呼びかけるなどして,な るべく早く実現したいものです。 【事務局より】メーリングリストについては会報の将来とは結び付けずに設問化 しましたが,最後のご意見にもあるとおり,会報の将来像に関する最もラディカ ルな選択肢の一つだろうと考えられます。会報は印刷という過程を必要とするた めに,刊行頻度をある程度一定にしなければならないわけですが,そのためにカ バーできなくなっている行事情報や学会への寄贈資料を速報できるようになると いうのが一つ。それから,通信総会で行っているような会員からの意見とそれに 対する常任理事会の回答・意見の定常化,研究資料や学界・図書館界の動向につ いての情報交換や議論の活発化も期待されます。ただ,何人もの方がご指摘のよ うに,運営方法次第では,混乱と沈滞の相半ばするものが出来るだけという懸念 があります。交通整理型の運営方法(メーリングリストに自由に投稿するのでは なく,投稿をいったん事務局かメーリングリスト専門の委員会宛に送り,そこで 編集されたものだけをメールマガジン形式で配信するもの)も考えられますが, いずれにしても準備不足のまま敢行するのは危険な状況のようです。そうこうし てあまり読まれないメディアになってしまえば,会報にかわる会告用メディアと いう面も期待できなくなります。  結局のところ,情報交換・議論のメディアとしての会員用メーリングリストに ついては,近い将来に試行を行うにしても,当面は,会報への投稿を積極的に募 集し,できるだけ双方向メディアに近いものにするというくらいの対応が無難な ところかもしれません。  なお,常任理事会や各委員会の内部では既に,メールやメーリングリストは連 絡・討議・ファイル交換のための欠かせないメディアとなっています。一方,常 任理事会・理事会と一般会員との意見交換についても,まずは事務局宛にどんど んメールをいただきたいと思います。それは学会の活性化につながりますので, よろしくお願いいたします。  それから,会告のうち学会運営に関わるおしらせは,電子メール利用会員が全 会員の半数未満であることを考えると,現状通り印刷版を主体とするのが当然で す。しかしそのほかにも,事務局の業務の中で種々の情報が入ってくるため,そ れらを会員諸氏と共有したいと思うことがしばしばあります。とはいえ,他団体 の行事情報も,主催団体からの案内は十分になされているものと思いますので, せいぜい当学会のホームページに案内を載せるというくらいがよいのでしょう。 そのほかに,学会に寄贈された資料についての案内や会員の訃報の速報も検討し ましたが,常任理事会でも,「網羅的なおしらせが無理なら中途半端にサポート しないほうがよい」といった意見がありましたし,自分でも実際には急を要する 情報がさほどあるわけではないだろうと思い直しました。よほど急ぐ場合には会 報号外も検討しますが,当面はこれも「現状通り」が無難なのだと思われます。 ◇その他 ◆会報の内容への要望 ●図書館関係の情報を沢山流して欲しいものです。 ●図書館を取り巻く環境が大幅に変わりつつあります。できる限り最新の動向に 「追いつく」ように努力をしているつもりなのですが,私のような中小私学に勤 務しているものにとって,人的・物的資源に大きなハンディを抱えております。 このような状況下にいるものにとって有益な情報の発信をしていただくように希 望します。 【事務局より】『図書館雑誌』等,多くの既存メディアもありますし,少なくと も学会の会告を主とする会報ではなかなか難しいところです。ただ,会報では会 員からの投稿を受け入れております。ぜひ珍しいニュースや意見などを会報にご 投稿ください。 ◆個人情報に関する件 ●住所や電話番号をメール版会報に掲載することについて,セキュリティの面か ら抵抗を感じる。 ●【メール版会報から離れて】印刷物の名簿が悪用されて,不動産勧誘などでう るさくて困っている。すでにそうなってしまっているので,あまり効果は期待で きないが,印刷形式での名簿の発行をやめるのはいかがでしょうか? 【事務局より】常任理事会で検討しましたが,紙媒体の会報もメール版も,現時 点では削除希望者以外は掲載したほうがよいとの結論になりました。ただ,個人 情報問題はどんどん深刻になっていますし,まだ検討の余地はあるものと思いま す。なお,WWW版会報では,会員異動欄は削除してあります。 ◆その他の感想 ●事務局のお仕事ご苦労様です。新しい試みへの挑戦など,積極的な取り組みに 拍手です。試行の失敗にめげずに次々通信をいただき,そのバイタリティーに驚 いています。重ねて,感謝と激励の拍手を送ります。 【事務局より】ありがとうございます。ちなみに,最近の失敗は私に帰属します が,メール版会報は前の事務局にて創始されたものであることを申し添えます。 -----eof