◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 日本図書館情報学会 メールマガジン    No.118 (2006/5/23)       日本図書館情報学会総務委員会       email: jslis-info@slis.tsukuba.ac.jp       WWW: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/index.html ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■目次 ◆第17回(2006年度)アート・ドキュメンテーション学会 年次大会 ----------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第17回(2006年度)アート・ドキュメンテーション学会 年次大会のご案内 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jads/news/2006/0603.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■日程:2006年6月3日(土)、4日(日) ■会場:九州国立博物館 ■主催:アート・ドキュメンテーション学会、九州国立博物館 6月3日(土)シンポジウム「ミュージアム・ドキュメンテーションの新時代」 13:00〜17:30 第20回講演会、第49回研究会 6月4日(日) 9:50〜15:30 第50回研究会、第17回総会、第36回見学会(九州国立博物館施設) 6月5日(月)オプショナル・ツアー 長崎歴史文化博物館、長崎県美術館 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ シンポジウム ミュージアム・ドキュメンテーションの新時代             ― 新しい風は、いつだって、西から吹いて来る ― ___________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  「もの」を持つこと、博物館・美術館=ミュージアムは、この一点からすべ ての使命が始まります。すなわち、何を持つのかの確認を始点として、持つも のを台帳化し記録して、収蔵保管保存しながら、公開展示して、「もの」が歴 史と文化をいまに伝えていることを雄弁、明確に示していく。今日、機能にお いてもサービスにおいても、ミュージアムに見られる多様性もまた、この一点 から始まり、無縁ではありません。  この使命の始原にあるところの「もの」の記録化をミュージアム・ドキュメ ンテーションと呼ぶならば、ミュージアムのすべての仕事は、この活動から始 まることでしょう。多くのミュージアムはこの活動を営々と積み重ねて、今日 に至っているはずです。かつ、一つひとつのミュージアムの壁を越えて、 「もの」の記録とデータは、ひろく共有されることを願いはじめています。す でにその願いに向けて多くの試みと議論、成果と挫折があったことは、多くの 方々の知るところです。そして今また、ミュージアム・ドキュメンテーション をめぐって、あらたな冒険が始まろうとしています。  このシンポジウムは、百年を経て誕生した新たな4番目の国立博物館である 九州国立博物館において、その冒険をめぐって、九州国立博物館と長崎歴史文 化博物館、東京国立博物館、文化遺産オンラインの拠点である国立情報学研究 所のキーパーソンが熱く語る場となることでしょう。  今また、新しい風は、いつだって、西から吹いて来る、に違いありません。 ─────────────────────────────────── ■参加費 :無料       ただしJADS会員及び会場館関係者以外の方は、資料代を1,000円と       させていただきます。       総会参加はJADS会員限定です。その他はどなたでも参加できます。 ■参加申込:会員の方は、通信4月25日号同封の葉書にて、シンポジウム、       懇親会、研究会(2日目)、総会、見学会、オプショナル・ツアー       の出欠を5月20日までにお知らせ下さい。会員以外の方の参加申込       は、氏名、所属、連絡先および上記の総会以外それぞれについて       参加ご希望を明記の上、5月末日までにFAXまたはE-mailで下記ま       でお願いいたします。       またJADSホームページでもお申込みができます。       http://wwwsoc.nii.ac.jp/jads/news/2006/0603_form.htm ■連絡先: 〒180-8566 東京都武蔵野市吉祥寺東町3-3-7       武蔵野美術大学造形学部通信教育課程研究室内       アート・ドキュメンテーション学会       Fax:0422-22-4438       E-mail:ldt02307@nifty.ne.jp ─────────────────────────────────── ≪プログラム≫ ◆6月3日(土)◆------------------------------------------------------ シンポジウム「ミュージアム・ドキュメンテーションの新時代 ― 新しい風は、 いつだって、西から吹いて来る ―」 会場:九州国立博物館 ミュージアムホール 12:30〜受付 13:00〜13:20 開会挨拶 九州国立博物館/アート・ドキュメンテーション学会 【第20回講演会】 13:20〜14:10 基調講演 東昇(九州国立博物館 研究員)、道脇寿満(福岡県企画振興部  高度情報政策課 企画主幹) 「九州国立博物館の情報とミュージアム・ドキュメンテーション」 略歴:〔東昇〕九州大学大学院比較社会文化研究科日本社会文化専攻博士課程 中退後、愛媛県歴史文化博物館学芸員、九州国立博物館研究員となる。専攻は 日本近世史。各博物館で情報システム、WEB、収蔵品管理、図書管理等を担 当する。特に九博では、業務システム、WEBともに設計から構築、運営にい たるまで携わっている。〔道脇寿満〕民間で15年間情報システム開発に従事。 2003年よりITコーディネーター。平成15年より福岡県の情報専門職員として 九州国立博物館の情報システムを構築。EA(業務・システム最適化計画)手法 によるBPRを手がける。現在は福岡県全体のIT政策を担当。企画主幹。      【第49回研究会】 14:10〜14:40 竹内有理(長崎歴史文化博物館 教育・研究グループリーダー) 「指定管理者制度の中のミュージアム・ドキュメンテーション −長崎歴史文化 博物館の事例」 略歴:法政大学文学部史学科卒業。英国レスター大学大学院博物館研究科修士 課程修了。文化環境研究所特別研究員、国立歴史民俗博物館研究員を経て現職。 専門は博物館学(教育論・管理運営論)。 14:40〜15:10 村田良二(東京国立博物館 研究員) 「東京国立博物館のあらたなミュージアム・ドキュメンテーション」 略歴:筑波大学大学院修士課程芸術研究科デザイン専攻卒業。ソフトウェア開 発に従事した後、東京藝術大学先端芸術表現科非常勤助手、武蔵野美術大学芸 術文化学科コンピュータ・インストラクターを経て、2005年1月より現職。 専門は美術情報。 15:10〜15:40 高野明彦(国立情報学研究所 教授・連想情報学研究開発センター長) 「文化遺産オンラインの目指す情報発信」 略歴:1980年東京大学理学部数学科卒業。同年日立製作所入社。同社基礎研究 所、中央研究所などを経て、2001年より現職。博士(理学)。2002年より東京大 学大学院情報理工学系研究科教授(併任)。専門は、関数プログラミング、プロ グラム変換、連想の情報学。研究成果のGETAを活用して、文化遺産オンライン を始め、Webcat Plus、新書マップ、ブックタウンJIMBOUなど「連想する情報 サービス」の構築に情熱を燃やしている。 15:40〜16:00 休憩(20分) 16:00〜17:20 パネルディスカッション モデレータ:八重樫純樹(静岡大学情報学部 教授) パネリスト:東昇、道脇寿満、竹内有理、村田良二、高野明彦 モデレータ略歴:昭和43年岩手大学工学部電気工学卒業。日立製作所・日立精 工、東北大学〔元〕応用情報学研究センター助手を経て、昭和57年国立歴史民 俗博物館情報システム部門助手(翌年10月助教授)として歴史系支援情報シス テムの研究開発、歴史学、考古学、民俗学等、研究資料のデータベース研究開 発に従事(土偶データベース等)。平成7年10月より静岡大学情報学部情報社会 学科教授。以降、歴史系情報モデル・システム開発研究、国内外の情報流通・ 情報結合の基盤研究等(現:横断的アーカイブズ論(博物館・文書館・図書館 情報融合化)研究)。 17:20〜17:30 閉会挨拶 アート・ドキュメンテーション学会 17:30 終了 18:00〜20:00 懇親会  会場:うぐいす茶屋 (http://www011.upp.so-net.ne.jp/uguisu/index.html)  会費:一般5,000円、学生4,000円 ◆6月4日(日)◆------------------------------------------------------ 【第50回研究会】 会場:九州国立博物館 研修室 9:30〜受付 9:50〜10:15 植野健造(石橋財団石橋美術館 主任学芸員) 「日本近代美術史研究と新聞記事資料」 まず、1、新聞における美術関連記事調査の事例、を概観する。続いて発表者 がこれまで試みた、2、白馬会研究と新聞記事、3、『柳河新報』にみる柳川 の近代美術、の二つの事例を簡単に紹介し、プロジェクトによる新聞記事調査 の有益性と必要性を指摘する。 10:15〜10:40 土屋伸夫(筑波大学大学院 博士課程 人間総合科学研究科 芸術学専攻) 「芸術支援学から見たデザインギャラリー銀座・松屋での企画展に関する一考察」 デザイン史研究において重要な役割を果たすアート・ドキュメンテーションの プロセス (展覧会案内状のデータ収集とその分析)について紹介する。ギャ ラリー銀座・松屋は、戦後日本におけるデザイン分野のギャラリーとして草分 けである。 10:40〜11:05 福田博同(跡見学園女子大学文学部) 「美術シソーラスの形成とデータの世代交代について」 「筑波大学日本美術シソーラスデータベース:絵画編」は、パソコンデータベ ースから、筑波大学UTOPIAデータとしての公開を経て、Webへの公開へと変遷し た。この過程とシステム変換を明らかにし、時代とともに変動せざるをえない 美術シソーラスやデータベースの今後を考える。 11:05〜11:30 川口雅子(国立西洋美術館) 「国立西洋美術館におけるコレクション・マネジメント・システムの構築」 国立西洋美術館は、電子タグ利用やプリント・オン・デマンド等の実現可能性 の検討に当たり、前提となる統合的情報基盤としてコレクション・マネジメン ト・システムの整備に着手した。作品が「今どこにあるか」の所在管理、画像 の二次利用支援等、その基本コンセプトについて報告する。 11:30〜11:55 三嶋章浩、斎藤伸雄、秋元良仁(凸版印刷株式会社) 「収蔵品管理ASPシステムの試作と試行結果」 昨年11月東京国立博物館より収蔵品の標準的な管理項目を目指す「ミュージア ム資料情報構造化モデル」が公表された。本稿では、そのモデルをベースに構 築したASPタイプの収蔵品管理システムの概要と、数館による試行の結果を示す。 11:55〜12:10 休憩(15分) 12:10〜13:00 第17回総会  議長・書記選出、成立確認  事業報告、会計および監査報告、  事業計画および予算  その他 13:00〜14:00 休憩(60分) 14:00〜15:30 第36回見学会  九州国立博物館 図書室・書庫・情報処理室 15:30 終了 ◆6月5日(月)◆------------------------------------------------------ オプショナル・ツアー  年次大会は3日・4日の日程ですが、遠方より九州へ来られた方をはじめ、こ の機会に長崎まで足をのばしてみたいという方々のために、オプショナル・ツ アーとして、指定管理者制度導入の中で2005年に開館した長崎歴史文化博物館 と長崎県美術館への見学を企画しております。 10:00 集合(長崎歴史文化博物館ロビー) 長崎歴史文化博物館、長崎美術     館視察 15:30 散会 ─────────────────────────────────── ≪交通案内≫ ■九州国立博物館 <所在地>郵便818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2 <電 話>ハローダイヤル 0570-008886 <交 通>鉄道 西鉄利用      福岡(天神)駅から二日市駅で太宰府線に乗り換え、太宰府駅下車      (20分)、徒歩(10分)      鉄道 JR利用      博多駅から鹿児島本線で二日市駅下車(15分)、タクシー(15分)      バス 西鉄バス利用      JR二日市駅から九州国立博物館前停留所下車(20分)徒歩(3分)      [1時間に1本程度運行]      車 九州自動車道利用      太宰府インターから高雄交差点経由(約20分)      筑紫野インターから高雄交差点経由(約20分)      飛行機      福岡空港からタクシー(約30分) <地図画像>http://www.kyuhaku.com/pr/visit/visit_top.html#map ■長崎歴史文化博物館 <所在地>〒850-0007 長崎市立山1丁目1番1号 <電 話>095-818-8366 <交 通>JR利用の場合 JR長崎駅より、路面電車「桜町電停」下車。徒歩7分。      車利用の場合 長崎自動車道多良見ICより長崎バイパス(西山トン      ネル)経由、諏訪神社方面へ30分 <地図画像>http://www.nmhc.jp/guide/general/img/map.gif       http://www.nmhc.jp/guide/general/img/map2.gif ■長崎県美術館 <所在地>〒850-0862 長崎県長崎市出島町2番1号 <電 話>095-833-211 <交 通>路面電車:出島電停 徒歩3分      長崎市コミュニティバスらんらん:長崎県美術館      長崎バス:長崎新地バスターミナルバス停 徒歩5分      長崎県営バス:長崎新地バスターミナルバス停(空港リムジンバス      出島道路経由) 徒歩5分      JR:JR長崎駅 徒歩15分      フェリー:長崎港大波止ターミナル 徒歩10分 <地図画像>http://www.nagasaki-museum.jp/information/access/image/map.gif ----------------------------- ・このメールマガジンは,擬似的なメーリングリスト機能を持たせたいと思っ  ております。メールマガジンそのものに関する議論に留らず,日本図書館情   報学会に関することや,図書館界や情報学全般に関する種々の話題に関する   議論や問題提起等をお待ちしております。 ・まだメールマガジン登録者数が多くありませんので,できるだけ情報がよく  回りますよう,メール転送等によって,ぜひほかの会員とも情報を共有して   ください。 ・このメールマガジンのバックナンバーは,以下にあります。   ■■