◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  日本図書館情報学会 メールマガジン      No.285 (2016/1/5)                   日本図書館情報学会総務委員会                      E-mail: somu@jslis.jp                      WWW: http://www.jslis.jp/ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ■目次 ◆第4回 九州大学異分野融合テキストマイニング研究会 (2016年1月30日) シンポジウムのご案内 ◆明星大学図書館情報学講演会 2016IASL 東京大会キックオフイベントパート5 シンポジウムのご案内 -------------------------------------------------------------------- ◆第4回 九州大学異分野融合テキストマイニング研究会 (2016年1月30日) シンポジウム ー テキストマイニングとデジタル・ヒューマニティーズのご案内 第4回 九州大学異分野融合テキストマイニング研究会 (2016年1月30日) シンポジウム ー テキストマイニングとデジタル・ヒューマニティーズ 主催:  九州大学異分野融合テキストマイニング研究会 共催:  九州大学学術研究・産学官連携本部       同情報基盤研究開発センター、       同大学院経済学研究院、同大学院言語文化研究院、       同大学院統合新領域科学府 ライブラリーサイエンス専攻 後援:  同大学院法学研究院 ※ウェブサイトはこちらです http://goo.gl/BDVOi6 【日時】 2016年1月30日(土) 13:00〜 【場所】 九州大学 箱崎キャンパス・文系地区 中講義室(最寄駅:地下鉄箱崎九大前下車) 【参加費】無料(院生・学部生も参加できます) 【申し込み方法】 こちらからフォームにご記入ください http://goo.gl/oNLjkg 【タイムテーブル】 12:30 開場 13:00〜13:10 開会挨拶   九州大学副理事/学術研究・産学官連携本部副本部長 古川勝彦教授 13:20〜14:50 第I部 KHCoder入門講座  立命館大学産業社会学部 樋口耕一准教授「入門・計量テキスト分析ーKH Coderによる分析体験をまじえて」※Windows PCをお持ち頂きますと、説明に合わせて操作を体験頂けます 14:50〜15:00 休憩 15:00〜16:30 第II部 テキストマイニング  立命館大学文学部 田中省作教授 「学術情報マイニングー論文・機関リポジトリ・研究者情報の活用事例」 16:30〜16:40 休憩 16:40〜18:10 第III部 デジタル・ヒューマニティーズ  人文情報学研究所 永﨑研宣 主任研究員「テクストマイニングをめぐるデジタル・ヒューマニティーズの課題」  18:10〜18:15 閉会挨拶   九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻 専攻長 冨浦洋一教授 18:30〜  懇親会(会費別) 【テキストマイニングとは】 テキストマイニングとは、文字列を対象としたデータマイニングで、統計学や人工知能などのデータ解析の技法を用いて、大量のデータから未知の「隠れた」情報や特長や傾向を見つけ出す技術です。大量のテキストデータから重要語やキーワードを抽出することで文書の傾向や重要事項を抽出する、大量のテキストデータを分類しその要点や特徴を見出す、テキスト中に隠れている問題点や新しい視点などを発見する、これらを自然言語処理の手法とデータ解析の手法の組み合わせで、実現するのがテキストマイニング技術です。 【デジタル・ヒューマニティーズとは】 デジタル・ヒューマニティーズとは人文学と情報学との融合分野で、人文学の研究領域(文学・哲学・歴史学・考古学・人類学・言語学)をコンピューティングによるツール(データ可視化、情報検索、統計、データマイニング、テキストマイニング、デジタルマッピング)を用いてアプローチし、新たな知見や視点を得ることを目的としています。古文書や草稿などのデジタルアーカイブ、学術情報や資料のデータベース化、デジタル技術を適用した新たな知見の発見と提供などがデジタル・ヒューマニティーズの代表的な研究分野です。 -------------------------------------------------------------------- ◆明星大学図書館情報学講演会 2016IASL 東京大会キックオフイベントパート5 シンポジウム デジタル読書革命と学校図書館のご案内 明星大学図書館情報学講演会 2016IASL 東京大会キックオフイベントパート5 シンポジウム デジタル読書革命と学校図書館 日時: 2016年1月23日(土曜日) 13時から17時 会場: 明星大学 26号館2階202室 アクセスマップ:http://www.meisei-u.ac.jp/campus/hino.html 参加費: 無料(先着 200 名) 参加申込: 明星大学ホームページのシンポジウム申込フォームに記入の上、送信。 https://form.hino.meisei-u.ac.jp/2016iasl/  米国では、昔からある街中の本屋がどんどん潰れているという。少し前は、書籍の大型チェーン店がその原因だったが、今は、電子書籍の普及のためと言われている。人々は、紙の本屋をyesterday book storeと呼んでいる。  最近、その電子書籍普及の中身が大きく変わってきた。2012年、電子書籍をkindleやnook(ヌーク)のような電子書籍専用端末で読んでいた者の比率は50%であったが、最近は32%にその比率が落ち、代わりにスマホだけで読書をする者の比率が 9%(2012)から 14%(2015上半期)、スマホと併用して読む者が 24%(2012)から 54%(2015上半期)になったという。人々は、この変化を“デジタル読書革命”ととらえ、若者が本を読まなくなった傾向が、逆に、スマホによって読書が普及するのではないかと期待する向きさえあるという。  今回のシンポジウムでは、各方面の第一人者をお招きし、今後、わが国においてデジタル読書が広まっていくのか、その場合、従来の紙の図書で完成された学校図書館サービスの在り方をそのまま踏襲していってよいのだろうかといった点について、 荒唐無稽な未来予測ではない合理的予見として話し合っていただく。 主催: 明星大学図書館情報学課程 共催: 2016IASL東京大会運営委員会、「学校図書館年」を広める会 後援 文部科学省(申請中)、公益社団法人全国学校図書館協議会、ほか 国際学校図書館協会(International Association of School Librarianship)について IASLは、1971年に創立された国際規模の研究団体です。毎年世界各都市持ち回りで行われる研究大会は、 アットホームで手作り感満載の会合となっています。若手研究者の国際デビューにうってつけです。事業収益の一部を発展途上国、 地震・台風などの被災国の学校・学校図書館支援に充てるなど、善意とやさしさにあふれた団体です。2016年は東京で開催されます。 東京大会:会期 2016年8月22日(月)~26日(金) 会場 明治大学 http://iasl2016.org/ja/ パネリスト 学校図書館研究家 筑波大学教授 平久江 祐司 氏 報告:デジタル時代の学校図書館 これまでの学校教育は、教科書が中心にあり、ノート、ドリル・練習帳などの紙媒体を併せて組み立てられてきた。学校図書館サービスも紙媒体の図書を中心として確立された。しかしながら、今後は、教育の営みの一部が電子的手段を用いて行われることは必然であり、そのような時代が訪れたときに、紙媒体を前提に確立した学校図書館サービスのあり方をそのまま踏襲してよいのだろうか、何が変わり、何を変えるべきか、今回のシンポジウムの核心に迫るお話をいただく。 読書障害研究家 専修大学教授 野口武悟氏 報告:デジタル読書は“読みの困難”の救世主となり得るか? 電子書籍端末の基本機能として、文字の背景色を反転させたり、音声読み上げ機能を搭載したりと、ディスレクシア(読みの困難)の子どもたちに有用な機能が簡便に組み込める。一方、紙の教科書では、ページをめくるのに困難を覚える子どもたちでもデジタル教科書なら扱えるとの報告がある。障害を持つ人々のために開発されたMultimedia DAISY図書の普及の状況も踏まえ、野口氏には、デジタル読書が障害者サービスに有用かどうか知見をご披露いただく。 若者文化研究家 書評家・翻訳家・若者文化研究家 大森望氏 報告:大人の知らないスマホの世界:スマホは若者の読書離れを取り戻せるか? SNS、ライン、ゲーム。大人たちは、子どもたちのスマホの使い方を十分知っているだろうか?米国では、スマホ読書により、若者たちの読書離れを食い止めることが期待されているが、果たしてどうであろうか。若者文化研究家としても名高い大森氏には、若者たちによる最近のスマホの使い方の傾向と、スマホ読書の可能性について、知見をご披露いただく。 国語科教育法・読書学会会員 新潟大学准教授 足立幸子氏 報告:国語教育学会・読書学会における最近の研究発表の傾向とデジタル読書に関する論調 よく知られるように、司書教諭制度の不十分な学校においては、国語科教員が学校図書館の活動を支えてきた。国語科教育法の研究者として名高い足立氏は、読書学会の会員としても活躍され、同時に、読書指導という観点から学校図書館の活動にも研究領域を広げられている。そこで、読書指導とデジタル読書について、国語教育学会・読書学会における最近の論調についてご報告いただく。 電子書籍研究家 東京大学大学総合研究センター 時実象一氏 報告:米国における新しい電子書籍の動向 kindle、iPad以来、電子書籍の普及において、米国は、わが国よりもずっと先を進んでいる。その米国において、昨年ごろから、様相が変わりつつあることが観測されている。電子書籍研究者の第一人者である時実氏には、日米双方の電子書籍の動向と、相互の比較分析、そして、今、米国で起ころうとしている新しい変化についてご報告いただく。 子ども読書研究家 琉球大学准教授 望月道浩氏 報告:紙の読書とデジタル読書:デジタル読書は読書か? そもそも「デジタル読書は読書なのか?」という根本の疑問がある。子ども読書研究家の望月氏には、紙の読書とデジタル読書を比較し、何が同じで、何が違うのかを整理していただき、子どもたちの発達と成長という観点から留意すべき点があればご指摘をいただく。自ずと学校図書館サービスの今後の姿が見えてくると期待される。 読書感想文専門家 毎日新聞社「教育と新聞」推進本部教育事業担当部長 須藤晃氏 報告:読書感想文の将来:デジタル読書時代の読書感想文 毎日新聞社は(公社)全国学校図書館協議会と共同で、毎年、読書感想文を募集し、優秀な作品を顕彰してきた。その歴史は60年に及び、わが国の読書普及に多大な貢献をしてきた。欧米では、宿題の課題図書をパソコンや読書端末で読んでもよいことにしている。本当に読んだかどうかが親や教師に分かるような仕掛けになっている。デジタル読書が普及していると見てよいが、一方で、感想文のコピペの問題も指摘されている。わが国の読書感想文の最前線にいる毎日新聞の須藤氏には、デジタル時代の読書感想文の不易流行について語っていただく。 タイムテーブル 司会: 明星大学教授 二村 健 13:00~13:10 挨拶・趣旨説明  二村 13:10~13:25 報告1  平久江 13:25~13:40 報告2  時実 13:40~13:55 報告3  野口 13:55~14:10 報告4  望月 14:10~14:25 報告5  大森 14:25~14:40 報告6  須藤 14:40~14:55 報告7  足立 14:55~15:20 休憩 15:20~15:55 補足  全員 15:55~16:55 討論会 全員 16:55~17:00 まとめ、連絡事項、謝辞、閉会の辞 二村 17:30~19:30 懇親会(自由参加・高幡不動) 有志   イベントURL: http://iasl2016.org/ja/2015/11/19/japanese-%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%95/ -------------------------------------------------------------------- ・このメールマガジンは,図書館情報学や図書館に関する情報の提供を主な  目的として,当学会会員(希望者)を対象に不定期に発行されています。 ・掲載を希望される場合(非学会員も可)は,記事原稿を当学会総務委員会 (somu@jslis.jp)まで電子メールにてご送付ください(「件名」は「メール  マガジン掲載希望」)。なお,送付いただいた記事原稿は編集する場合が  あります。掲載までに時間がかかる場合や掲載できない場合があります。 ・このメールマガジンは,等幅フォントで最適化されています。 ・バックナンバーは,当学会ウェブサイト(http://www.jslis.jp/mm/)に  掲載されています(発行から一定時間経過後に掲載いたします)。 --------------------------------------------------------------------