日 本 図 書 館 情 報 学 会 会 報
No.122 2006年9月
日本図書館情報学会事務局 〒305-8550茨城県つくば市春日1-2 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科 内 Tel&Fax:029-859-1380 E-mail: jslis-info@slis.tsukuba.ac.jp 学会ホームページ: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/index.html 郵便振替口座:00160-5-45759 (口座名義=日本図書館情報学会) |
2006年度日本図書館情報学会臨時総会のお知らせ
会員各位
日本図書館情報学会会長
上 田 修 一
2006年度日本図書館情報学会臨時総会を下記のとおり,第54回研究大会の第2日目に開催いたしますので,ご案内申し上げます。会員各位におかれましては,多数ご出席下さいますようお願いいたします。
なお,総会の議事終了後,同会場において,2006年度学会賞ならびに奨励賞の授与式を行ないます。
記
日時 2006年10月22日(日)13:00-14:00
会場 九州女子大学 耕学館(北九州市 八幡西区)
議事 1 2006年度定例(通信)総会の議案投票結果について
2 その他
2006年度日本図書館情報学会定例(通信)総会の投票結果
1.投票結果
有権者数 640 (投票用紙発送数)
投票総数 198 (2006年6月17日の消印までを有効とした)
賛 否
第1号議案 2005年度事業報告 198 0
第2号議案 2005年度決算報告および会計監査報告 197 1
第3号議案 2006年度事業計画案 198 0
第4号議案 2006年度予算案 198 0
第5号議案 規約改正案 197 1
日本図書館情報学会規約第11条第1項(全正会員の5分の1)により総会は成立し,第11条2項(出席会員の過半数)により,全議案は承認され,成立いたしました。
寄せられた会員のご意見と常任理事会の回答
(1)第2号議案は2005年度決算報告ですよね。
2号議案は2005年度決算報告ではないのか。2004年度決算は昨年の総会で承認済では?
【回答】印刷版会報121号の第2号議案の見出しが、2004年度決算報告になっていました。正しくは2005年度決算報告です。お詫び申し上げます。
(2)第3号の締切日と本ハガキの〆切日が1週間違うが。
【回答】印刷版会報121号の第3号議案の通信総会締切日が、1週間ずれていました。正しくは6月17日です。お詫び申し上げます。
(3)2007年度の春季研究集会を06年度内に実施するのは、いかがなものであろうか?こうした行事は、できるかぎり年度末・年度始の開催を避けてほしい。
【回答】春季研究集会の開催時期に関するご意見をありがとうございました。最近、春季研究集会の開催をお引き受けいただける大学を探すのが大変困難になっています。その要因の一つが会場の確保の困難さにあります。5月開催の場合、前年度の12月には遅くとも開催の案内を出さなければなりませんが、翌年の会場の使用が決定するのは翌年の4月以降であり、会場の確保ができないため開催をお断りになる大学が多くなっています。今年5月の開催をお引き受けいただいた大東文化大学も同様の事情でしたが、教室ではなく会議室を2つ予備として確保できたため、開催をお引き受けいただけました。次回開催をお引き受けいただいた大阪市立大学の梅田キャンパスの場合、授業実施期間において会場は全て授業で使用されるため、授業のない3月末での開催をお願いすることになりました。春季研究集会の開催時期、開催方法に関しては、今後も検討を続けさせていただきたいと思います。
(4)5号議案、妥当なところで決着したと思う。運営の連続性は大切で、あまり先端的なやり方は反て不便を来たすので、注意を要します。
(5)積年の懸案であった規約改正作業の進行について、おめでとうございます。また、おつかれさまでした。入会費についてもご配慮ありがとうございます。
(6)規約改訂について、学会運営の必要上と思料しますが、過去の経緯をいささか知っているので、賛成できません。
(7)公共図書館生き残り方策を重要課題とされたし。公務員(司書)削減と予算減少が小泉改革とマスコミの応援により、更に進行します。行政側の社会教育課長、生涯学習課長等とコミュニケーションできる体質を図書館界は必須としています。
(8)第54回研究大会は当地北九州市で開催されます。多数の皆様が参加されますようお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。
2006年度研究助成金の決定
2006年度の研究助成金について,昨年と同様に,1件ないし2件に30万円を限度として助成するということで,5月末締切で募集したところ,4件の応募がありました。研究委員会において,下に説明するような手順で審査した結果,次の1件に15万円を助成することに決定しました。
研究代表者:石田 香(Postgraduate research student (MPhil), Department of Information Studies. University of Sheffield)
研究題目:公共図書館と出版流通業界の戦略的パートナーシップ:英国における読書推進活動を中心に
審査手順は基本的に昨年のやり方を踏襲していますが,一部手続きを簡素化しました。あらかじめ評価基準を定め,委員長を除く研究委員6名が基準に従って採点した結果を合計して,一定基準以上で,得点の高い順に上位1件ないし2件(得点が近い場合)を助成対象とすることにしました。評価は,申請者が特定されないよう,氏名等個人が特定される情報を伏せて,申請者名を知りうる立場にある委員長を外して行いました。
評価基準は科学研究費に準拠して,(1)研究目的の明確さ,(2)研究の独創性,(3)遂行可能性,(4)成果の公表可能性,(5)申請金額の妥当性,(6)研究組織の適切性,の6点を参考に,5段階で総合点をつけました。昨年までの各段階での3段階評価は省略することとし,逆に総合点の評価にいたった理由を明記することにしました。総合点の平均が3点以上を助成対象の最低基準としました。
今回は,総合点の平均が3点以上の方が1名でしたため,この方に助成することとしました。
各委員会・事務局から
2007年研究大会の開催校
2007年の研究大会は,鶴見大学(横浜市鶴見区)が開催をお引き受け下さることになりました。
LIPER最終報告にある図書館情報学教育改革案の日本図書館情報学会
としての実行可能性を検討するための臨時委員会の設置
2003年度から2005年度にわたり行った日本学術振興会科学研究費補助金による「情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究」(LIPER)で提示された図書館情報学教育改革案の日本図書館情報学会としての実行可能性を検討するための臨時委員会を設置する。
委員会の構成
委員長 細野公男氏(慶應義塾大学)
委員 小田光宏氏(青山学院大学)
大谷康晴氏(青山学院短期大学)
倉田敬子氏(慶應義塾大学)
波多野宏之氏(駿河台大学)
三輪眞木子氏(メディア教育開発センター)
LIPER2研究への参加募集
会報の先号でお知らせしたように、「情報専門職養成をめざした図書館情報学教育の再編成」(研究代表者:根本彰,略称LIPER2)に対して、日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究A)が交付されることになり、本年度から4年間共同研究を実施します。この研究ではLIPER調査のフォローアップとそこで出された提言の実効性を探ることが最大の目標となります。
基本的に研究代表者と研究分担者を中心に研究班を構成して研究活動を行いますが、あわせて本学会の会員が研究テーマを提案しこれに参加する機会を設けます。選考されたテーマについては,旅費などの必要な経費の支援を考えています。自由な発想で多数のテーマが応募されることを期待します。
記
1 応募資格:本学会正会員ないし学生会員。研究代表者が正会員であれば、グループによる応募も可能。
2 研究テーマ:図書館情報学教育、図書館員の養成・研修、専門職制など、LIPERの趣旨に合うもの。
3 参加の方法:選考された場合にはLIPER2の研究代表者と相談しながら進め方を決定する。
4 応募要領:研究題目、研究代表者および研究分担者、研究目的、研究の意義、研究の実施計画(年度ごと)についてA4用紙で3枚以内にまとめて電子メールないし郵送で提出。
5 選考:LIPER2研究班が選考し、10月中に応募者に直接連絡する。
6 締め切り:9月30日(土)
7 提出先・問い合わせ先:LIPER2研究代表者 根本彰
〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1 東京大学教育学部
anemoto@p.u-tokyo.ac.jp
共同研究「エビデンスベーストアプローチによる図書館情報学研究の確立」
説明会,研究会開催のお知らせ
会報No.121((2006年6月)でお知らせしましたように,日本図書館情報学会では,会長を研究代表者,常任理事を研究分担者として,表記研究課題で科学研究費補助金(の申請を行い, 2006年度と2007年度の2年間にわたって交付が認められました。これは,(1)図書館情報学の研究方法とそこで得られるエビデンスの検討,(2)研究と実務の関係づけの新しい考え方「EBL(Evidence Based Librarianship)をテーマとして,日本図書館情報学会の会員による共同研究を行おうとするものです。
この共同研究についての説明会と研究会を下記要領で,九州女子大学で開催される日本図書館情報学会研究大会の際に開催したします。
日時:2006年10月21日(土)11:00〜12:00
場所:九州女子大学
なお,日本図書館情報学会の正会員、学生会員の参加希望者のうち,20名程度の範囲で旅費の援助を行う予定です。参加希望者は,下記あて,必ず電子メールで下記あてご連絡下さい。
メールアドレス:上田修一(ueda@slis.keio.ac.jp)
件名:「エビデンス」説明会
本文:
正会員/学生会員の別,氏名,郵便番号,住所
旅費の希望の有無
*参加申込は,直前まで受け付けますが,旅費については,事務手続きの都合上,9月10日までにお願いします。
『日本図書館情報学会誌』投稿募集
投稿はいつでも受け付けております。会員の皆様,どうぞ,ふるってご投稿ください。投稿にかかわる要領等は,第51巻2号(2005年6月号)に掲載してありますので,ご参照願います。投稿規程が改定されていますので,新しい投稿規程に基づいて投稿されますよう,お願い申し上げます。投稿原稿の送付先・連絡先は下記の通りです。
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
青山学院大学文学部 小田光宏方
日本図書館情報学会編集委員会
Email: m-oda@cl.aoyama.ac.jp
会員情報の変更について
住所、電話番号、所属先、メールアドレス、会員種別等の変更につきましては、学会ウェブサイトの「会員情報変更申請書」(下記URL)にご記入いただき、事務局までメールでお送りください。なお学会への論文投稿等で緊急な連絡が必要な場合、事務局にお届けの個人情報を利用してご連絡を差し上げる場合があります。
会員情報変更申請書:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/membership_3.html
会員情報に関する問い合わせ先:jslis-info@slis.tsukuba.ac.jp
退会については特に書式はございませんので、メールもしくは郵送にてご連絡ください。2006年度末の退会届け出は、2007年5月31日が締め切りです。2006年度の会費はお支払いください。
メールマガジンについて
総務委員会では,メールマガジンを発行しています。他団体等からのお知らせのうち,会報でご案内できないもの,および会員からの投稿を主な内容とし,随時(お知らせする案件が発生次第)発行しています。 講読ご希望の方は,jslis-info@slis.tsukuba.ac.jpまで電子メールでお申込ください。
バックナンバーは,以下のURLにあります。 <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/mm/>
お し ら せ
笹川科学研究助成募集
財団法人日本科学協会から笹川科学研究助成募集(学芸員・図書館司書等が行なう研究)の案内が来ています。応募期間は10月1日から10月13日までです。詳細は,下記URLをご参照ください。
http://www.jss.or.jp
図書館分類法、Indexing論、情報検索、情報管理、目録法などの研究領域に関する研究発表および討論を通じ、この分野の発展に寄与すると共に、全国の研究者の交流の場の提供をその趣旨とした標記研究集会を開催いたします。
つきましては、下記の要領にて参加者を募集いたします。
記
主 催: TP&Dフォーラム2006 実行委員会
共 催: 私立大学図書館協会東地区部会研究部分類研究分科会
後 援: 情報科学技術協会、日本図書館協会、日本図書館研究会、
日本図書館情報学会(五十音順)
日 時: 2006年9月9日(土)13時〜9月10日(日)12時
会 場: 鳳明館森川別館(東京都文京区本郷6-23-5)
http://www.homeikan.com/
論 題: ⑴ 学際性を考える
川村 敬一 (独協医科大学)
⑵ 知識の言語化(ターミノロジー)
仲本 秀四郎(情報学者、元原研技術情報部長)
⑶ <継続資料>に関する諸問題
志保田 務(桃山学院大学)・北 克一(大阪市立大学)
参加費 : 20,000円(予定)
募集定員: 35名
募集締切: 7月末日(ただし、募集定員になり次第締切ります。)
申込方法: 氏名、性別、勤務先、連絡先住所、電話・FAX 番号、e-mailアドレスを明記の上、申込先アドレス(tpd2006@eplang.jp)に送信して下さい。
連絡・申込先
〒271-8555 千葉県松戸市岩瀬550 聖徳大学日本文化学科 小林康隆
Tel: 047-365-1111 ex 5319 E-mail: tpd2006@eplang.jp
※ 申込者には、詳細なプログラム及び発表予稿集を8月初旬にTP&Dフォーラムのホームページ(http://tpd.eplang.jp)にて公開予定です。
関 連 行 事
2006年度日本図書館文化史研究会研究集会・総会を、下記のように開催することになりました。なお、詳細につきましては、研究会のウェブサイト(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jalih/index.html)をご覧ください。
記
日 程 : 2006年9月9日(土)・10日(日)
会 場 : 甲南大学 2号館(http://www.konan-u.ac.jp/)
交 通 : JR神戸線 摂津本山駅、または阪急神戸線 岡本駅下車、各徒歩10分
参 加 費 : 2,000円 懇親会参加費5,000円
申込方法 : 氏名(ふりがな)・所属・懇親会参加の有無を明記して、下記まで電子メール、ファックス、または葉書でお申し込みください。
申 込 先 : 〒321-3295 宇都宮市竹下町908 作新学院大学 司書・司書教諭課程
小黒浩司 Eメール:oguro@sakushin-u.ac.jp FAX:028(670)3671
申込締切 : 2006年8月31日(必着)
プログラム
9月9日(土) 13:30-16:45 シンポジウム・17:00-19:00 懇親会
テーマ : もり・きよし―生誕100年―
報告者 : 石塚 栄二、石山 洋、宮内美智子(東京医療保健大学)
司 会 : 志保田 務(桃山学院大学)
発表@ 18世紀前半フランス王室図書館の歴史―ジャン・ポール・ビニョンの図書館政策― 名城 邦孝(筑波大学図書館情報メディア研究科博士後期課程)
発表A シェラについて―人物像を中心に― 松崎 博子(筑波大学図書館情報メディア研究科博士前期課程)
発表B 満洲開拓地読書運動―中田邦造と石川県の教師達― 鞆谷 純一(徳島県立名西高等学校)
発表C W・A・マンフォードのイギリス図書館史研究 藤野 寛之(愛知淑徳大学大学院博士後期課程)
事務局受領資料リスト
・私立大学図書館協会東地区部会『研究部報告書 2004年度』
・私立大学図書館協会東地区部会『研究部報告書 2005年度』
・日本図書館研究会『第4回 国際図書館セミナー発表要綱』
・TP&Dフォーラム実行委員会『TP&Dフォーラムシリーズ 第12−14号』
・国立国会図書館『国立国会図書館年報 平成16年度』
※会員の皆様が図書館情報学関係の著作を刊行された際には、可能であれば事務局まで1部お送りいただければ幸いです。