============================================================================             日 本 図 書 館 学 会 会 報            No.82(WWW版)               1996年9月 ◎「WWW版会報」の内容は、印刷発行の会報と一部異なることがあります。 ============================================================================ ◆1996年度日本図書館学会臨時総会のお知らせ 会員各位                            日本図書館学会会長                              長 澤 雅 男  1996年度臨時総会を下記のとおり、第44回研究大会の第2日目に開催いたします ので、ご案内申し上げます。会員各位におかれましては、多数ご出席下さいますよ うお願いいたします。  なお、総会の議事終了後、同会場において、1996度学会賞ならびに奨励賞の授与 式を行います。 記     日時 1996年10月19日(土)13:30〜14:30     会場 駿河台大学(埼玉県飯能市)     議事 1 1996年度定例(通信)総会の議案投票結果について        2 その他 ◆1996年度日本図書館学会定例(通信)総会の投票結果   投票総数 200   有効投票 196               無効投票 4(期限無効)                (1996年6月26日の消印までを有効とした)                             賛   否   計 第1号議案 1995年度事業報告 195   1 196 第2号議案 1995年度会計報告および会計監査報告 196 0 196 第3号議案 1996年度事業計画案 196 0 196 第4号議案 1996年度予算案 196 0 196 第5号議案 名誉会員の推薦          195   0 195*                             *)本義案の賛否なし 1 日本図書館学会規約第11条第1項(全正会員の5分の1)により総会は成立し、同 2項(出席会員の過半数)により全議案は承認され、成立いたしました。 §寄せられた会員のご意見と常任理事会の回答§ 【会計報告】 《意見》第2号議案一般会計収入の部の表の最初の行にある備考の注らしいが「支 払超過分」の意味が不明です。補足説明が必要です。 《回答》個人会員の会費は現在5,000円ですので、基本的にはこの整数倍が会費収 入となるはずです。しかし、会員の中には、複数年分の会費をまとめて支払う方 や、端数のある金額を支払う方がいます。今回端数があったため、それに「支払 超過」と注をつけました。なお、このような場合は、翌年度以降の会費支払の時 に調整し、必要に応じて差額を清算していただいております。 【事業計画】 《意見》事業計画案14、15はとくに期待しております。 《回答》事業計画14については、研究委員会内に研究活動調査ワーキンググループ をつくり、2年計画で、学会の研究支援活動の包括的調査を行います。メンバーは、 研究委員長以外に倉田敬子、田中久徳、村主朋英、山口源次郎(編集委員会から参 加)の諸氏です。その際に、他学会や図書館分野の研究会等の動向にも配慮する予 定です。  事業計画15については、企画委員会による新企画第1号として、9月3、4日に NACSIS-CATワークショップを開催いたしました。今後も会員の研究活動に資するよ うな新しい事業を企画していきたいと考えておりますので、ご意見やご希望をお寄 せ下さい。 【総会】 《意見》定例総会は通信総会でなく開催されるようご検討下さい。通信による総会 は正常(通常)のかたちとはいえないと思いますが…。 《回答》この件に関しては、昨年度の総会の折にもご指摘がありました。そのとき にも回答いたしましたように、出席者数や開催時期等の点で、会員を召集する形式 の定例総会は実現が難しい状況にあります。もちろん、通信総会という形式では意 見交換に制約があることも事実です。そこで、総会の議案に限らず、学会の運営に 関するご意見がおありでしたら、いつでも事務局までご連絡いただきたいと思いま す。 【学会年報】 《意見》論文等が現場から、かけ離れたものが多い。実務に参考になるような論文 を増やしてほしい。 《回答》日本図書館学会は研究会ではなく、学会であり、『図書館学会年報』は、 研究会の機関誌ではなく、学会誌です。したがって、図書館関係の他の研究会や協 会の機関紙が、編集委員会の企画に基づく依頼原稿が中心であるのに対して、『図 書館学会年報』は、会員の自主的な研究活動に基づく投稿原稿を掲載しています。 編集委員会は、投稿原稿の論文としての評価について審査は行いますが、その論文 の主題が現場とかかわり合いがあるか、実務に参考になるかについては評価は行い ません。  したがって、現在の学会誌の性格を維持するかぎり、編集委員会として、実務に 参考になるような論文を増やす企画を立て、そのような論文を依頼することはでき ませんし、そのような編集方針を取る考えはありません。したがって、編集委員会 の側ではご要望の趣旨を活かす方法はありません。ただし、会員の皆さんの間で、 どのような論文を書くべきか、どのような研究を行うべきかについて論議が起こり、 その結果、実務に参考になる投稿原稿が増えれば、実務に参考になる論文の掲載が 増えます。実務に参考になる論文が増えるためには、実務に参考になる研究が必要 であるという問題提起が行われ、それについて論議が起こる必要があります。『図 書館学会年報』には、図書館学や図書館学研究のあり方、学会誌のあり方について 問題提起する場として「編集者への手紙」という欄が設けられていますので、ご要 望の趣旨を現在の図書館学研究に対するご意見として、この欄へ投稿していただけ れば、論議を起こすことができ、ご要望の趣旨を活かせる可能性が出てくると思い ます。 【文献目録】 《意見》「図書館情報学文献目録」の収録範囲について一考してほしい。図書館学 の研究成果が全て網羅してほしいと思うので。 《意見》「図書館情報学文献目録」収録誌数の拡大にご努力願いたい。 《回答》文献目録のデータ収集は、基本的に会員を中心とした入力協力者によるボ ランティアの作業に依存しております。会報本号に入力協力者の募集記事を掲載い たしましたが、ご覧のとおりかなりの雑誌について担当者が決まっておりません。 文献目録が質量ともに充実したものとなるよう、ぜひ多くの会員の方にご参加をい ただきますようお願いいたします。 【WWW、メーリングリスト】 《意見》中途半端な試験運用を続ける学会のWWW資源提供サービスを充実させ、文 字通りWorld Wideの情報発信ページを具体化することが望まれていると思います。 《回答》ご要望に添えるよう広報委員会で検討いたします。 《意見》いずれ近い内に学会のメーリング・リストが運営できればよいですね。 《回答》3年前に20名程度で始まった電子メール版の会報の配布も、現在では100 名近くにまで達しました。電子メールを利用する会員が急増しておりますので、学 会情報の迅速な提供、会員間の情報交換等のためにメーリングリストの運用をでき るだけ早く実現したいと思います。 【学会の運営】 《意見》「会報」81号14ページ登載の〈会員の声〉(大城氏)のご意見に賛成の意 を表させて頂きます。 《意見》会報81号14ページ〈会員の声〉、大城善盛氏の提言に賛成。是非名称の改 名に会員各位の考えを総括してほしいと思います。 《意見》会報81号には長澤会長の御あいさつに対して同感の意見が掲載されていま した。私も同じように開かれた学会は図書館発展のために必要と思います。会員と して微力ですが、私も努力しなければと思いました。 《回答》学会の基本方針にご賛同いただきありがとうございます。なお、学会名の 変更については、近年とみに多くの意見が寄せられていますが、会員の意向を十分 踏まえて決定すべきものと考えております。したがって、改称の可否、改称する場 合の新名称等について会員各位からの積極的な意見が寄せられることを期待してい ます。 【学会の記録】 《意見》学会報のバックナンバーをいくつか事務局へお送りしました。1組、1号か らそろえて製本して頂くとよいと思います。もう直き50周年でしょう。そろわなけ れば会員に呼びかけてコピーを取ったものでも仕方がないと思いますが、集めて下 さい。大切な記録になります。 《回答》お心遣いにお礼申し上げます。現在、事務局で保有するバックナンバーに は欠号があります。学会の過去の活動を確認する基本資料ですので、整備するよう 努めます。いずれ会員の皆様にご協力をお願いすることがあるかと思われますので、 その際はよろしくお願いいたします。 ◆『図書館情報学文献目録』データの入力/収集への協力のお願い 図書館情報学文献目録委員会  『図書館情報学文献目録』の刊行を始めてから2年が経とうとしています。この 間、会員から多大のご協力をいただいて、データ入力等を進めてまいりました。 しかし、『文献目録』を見ていただけばわかりますように、収録されていない関係 雑誌がまだ存在しております。これらの雑誌について、新たに入力協力者の募集を させていただくことにいたしました。『文献目録』の充実のために、ご協力をお願 いいたします。  協力者の条件は、    (1) 1誌以上*を継続して入力できること (2) 入力データを電子媒体**で提供できること    (3) 入力説明会***に出席すること *別掲の雑誌リストに含まれる雑誌とします。            **電子媒体とは、パーソナル・コンピュータやワードプロ             セッサで作成されたファイルのことです。           ***入力説明会は応募者の事情に応じて開催します。 とさせて頂きます。  なお、協力者名は冊子体「文献目録」上に明記させて頂くとともに、協力者には 累積版を進呈する予定です。 また、入力は次のような形で行います。     BCMITS930129     IP19940301/KT/1/J/     PA三井、幸子/ミツイ、サチコ//東京大学経済学部図書館     TI生涯学習政策における図書館関連事業;出版文化産業振興財団の事業を      めぐって     JV050/39;3     PG129-140     YR1993     CN37     PC2/8     DCA     CLC     DS情報政策/生涯学習/図書館政策/読書指導/出版/日本/基本記述統計     FT出版文化産業振興財団/通産省  協力者に応募なさる方は、10月末日までに、氏名と希望する雑誌名、使用するワ ードプロセッサ(ソフト)等を明記の上、下記文献目録委員会宛に申し込んで下さ い。  また、現在1991年から95年を対象とした累積版の編集作業を進めております。収 録対象誌以外の紀要、報告書等に論文をご執筆の会員は、現物もしくは抜き刷り、 コピーを下記文献目録委員会までお送りいただきますようお願いいたします。   連絡先 112 東京都文京区白山5-28-20          東洋大学社会学部図書館学研究室内          日本図書館学会事務局 §『図書館情報学文献目録』収録予定雑誌一覧§               *印のあるタイトルが、今回入力協力者を募集する雑誌です。  アートドキュメンテーション研究  アートドキュメンテーション通信  医学図書館  医学図書館員セミナー論文集  医学図書館員研究集会論文集  オンライン検索  科学技術文献サービス  学校図書館  学術情報センターニュース  学術情報センター紀要 *神奈川県図書館学会誌  カレントアウェアネス  館灯  記録と史料 *京都府立総合資料館紀要 *経済資料研究  現代の図書館  国立国会図書館月報 *こどもとしょかん *こどもの図書館  参考書誌研究  私立大学図書館協会会報  出版ニュース  出版研究 *書誌索引展望  情報の科学と技術  情報科学技術研究集会発表論文集 *情報管理 *情報管理研究  整理技術研究  専門図書館  大学の図書館  大学図書館研究 *大図研論文集 *短期大学図書館研究  逐次刊行物研究分科会報告  中京大学図書館学紀要 *中部図書館学会誌 *データベース *電子ライブラリー  東海地区大学図書館協議会誌  東京都立中央図書館研究紀要  東北大学附属図書館研究年報 *東北地区大学図書館協議会誌  同志社大学図書館学年報  図書館界 *図書館科学  図書館学 *図書館学会年報  図書館研究シリーズ *図書館雑誌  図書館史研究  図書館情報大学研究報告  図書館評論 *日仏図書館情報研究 *日本農学図書館協議会会報 *ネットワーク資料保存  年報こどもの図書館 *白山情報図書館学会誌  ひびや  ビブリア:天理図書館報  びぶろす  文化情報学  ほすぴたるらいぶらりあん  北海道図書館研究会会報  みんなの図書館  薬学図書館 *早稲田大学図書館紀要 *Book Preservation  Journal of Library and Information Science *KULIC  Library and Information Science *MLAJ Newsletter  図書館年鑑 *論集・図書館学研究の歩み  大阪府立図書館紀要  神奈川県立図書館紀要 *医療情報学 *学術月報 *教育と情報 *月刊IM  月刊社会教育  コピライト  社会教育 *情報処理 *情報処理学会論文誌 *情報知識学会誌 *情報通信学会誌  著作権研究 *人工知能学会誌  人文学と情報処理 *電気通信 *電子情報通信学会論文誌 A 基礎・境界 *電子情報通信学会論文誌 D−2 情報処理  読書科学 *日本経営情報学会誌 *日本古書通信  ファッションドキュメンテーション *法とコンピュータ *文部時報 *レコード・マネージメント *Information and Knowledge News  T&Pフォーラム ◆『図書館情報学用語辞典』の編集状況                   図書館情報学用語辞典編集委員会 学会の事業として編集中の『図書館情報学用語辞典』(丸善より刊行予定)は、 公募と依頼により、110名を超える会員のご協力を得て、原稿の収集と整理作業を 進めています。7月末現在で約7割の原稿が提出されています。原稿の執筆を担当さ れた会員各位には、厚くお礼を申し上げます。明春の刊行を目指して、編集作業を 進めてまいりますので、さらにご協力をお願い申しあげます。 ◆お知らせ ●論集16集刊行 日本図書館学会研究委員会編『図書館資源共有の理念とその検証』(論集・図書館 情報学研究の歩み 第16集)が8月に刊行されました。 【目次】 図書館資源共有の理論モデルのための枠組み …………………………… 石井啓豊 資源共有と図書館の将来 …………………………………………………… 宮部頼子 現物貸借の現状と物流の課題 …………………………………… 吉田昭、加藤信哉 専門主題の文献・情報センターと外国雑誌センターの現状 …………… 郡司良夫 「電子図書館」システムと資源共有−日本の次世代   プロジェクトを中心に− ……………………………………………… 兼松芳之                          発行日:1996年8月20日                          価 格:2,472円                          発行所:日外アソシエーツ                          発売元:紀伊國屋書店