研究目的
図書館情報学研究に焦点をあて,研究における「エビデンス」を明らかにする
- 図書館情報学研究における研究法と得られるエビデンスの関係を明らかにする
- 日本におけるEBL(Evidence Based Librarianship)の確立
- 研究における「エビデンス」とは何かの解明
背景
- 図書館情報学研究に多様な研究,調査手法が導入されている 他分野の方法の応用,質的方法,インターネットを利用した調査など
- 研究計画,研究方法のノウハウの蓄積が必要
- 質の高い研究成果の必要性
- 英国,米国,カナダ,オーストラリアなどでのEBLに対する関心の高まり
- 学会における共同研究の推進が必要
研究内容
- 研究方法に関するワークショップ
- 図書館情報学の研究法とエビデンスに関するシンポジウム
- 共同研究:情報探索ラボによる実験の実施
図書館情報学において,比較的広い関心を集め,また図書館実務とも強い関わりを持つ研究課題である「情報探索行動」を取り上げ,情報探索行動の観察の実験を行う。いくつかのタイプ(研究者,学生など)の利用者に課題を与え,あるいは自身の課題で,ウェブを用いて探索させ,その過程を記録し,情報探索のモデル化を試みる。どのようなエビデンスを用いてモデル化が可能かを検討する。
また,被験者に学習させその効果をどう評価するかのという課題の事例とする。
- エビデンスデータベース構築
「図書館情報学文献目録データベース」をもとに,医学分野のデータベースを参考としつつ,EBLへの貢献の面から評価し,エビデンスの強さを表す手法を検討する。
- 研究分担者の個別研究
- 第4回EBLへの派遣