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エビデンスベーストアプローチによる図書館情報学研究の確立
第2回ワークショップ
電子メール調査によるエビデンス導出の現状と可能性について

議事録

開会の辞 | 発表T(三根:前半) | 発表T(三根:後半) | 発表U(東海林) | 発表V(廣田) | 質疑応答

::: 発表U(東海林麗香氏) :::

東海林指定討論者
 東京都立大学の東海林と申します。よろしくお願いいたします。
 まず最初におわびですけれども,資料が非常にずれていて見にくいと思います。アンチマイクロソフトでもないのですが,いろいろフリーのソフトを使っているもので見にくくなって特に下のほうは切れてしまっているところもあると思います。多少修正したところもあるので,画面を見ながら聞いていただければいいかと思います。(以下,パワーポイント使用
 私は心理学が専門ですので,その中で電子メールを使用して調査を行うことについてお話ししていきますが,本日はまず簡単に自己紹介させていただいて,その後に私自身がこれまで行ってきた電子メールを用いた調査――長いので以下EMSと書きますが,それについてお話しします。自分の経験から,その長短についてお話しして,今後の展望という形で進めてまいります。
 皆さんはじめましてだと思うので,まず簡単に私の自己紹介をします。専門は,心理学の中でも発達心理学です。発達心理学といいますと,大体赤ちゃんとかお子さんの研究をしていらっしゃるんですかと聞かれるのですが,私は成人期を対象にしています。特に対人葛藤,ありていにいえば人とのいざこざ,争い,けんかですけれども,そういったものに非常に興味がありまして,そんなにけんかっ早いわけでもないですけれども,卒論からずっとやっています。()その中でも特に折り合いをつけるとか,いま解決したいこともちょっと我慢してみたりするということが,どんなふうにできたり,できなかったりするのかということを生涯発達に位置づけながら研究しています。
 こういったことというのは,心理学はアメリカ中心で研究されていますので,どちらかというと適応的でないこととされていたわけです。このような対処の仕方では現実的な問題解決に結びつかないから困るのではないかということですが,必ずしもそうではなく効用もあるんじゃないかは皆さんご自身の経験の中から思うこともあるかと思います。そうだとすれば,効果的と非効果的というのはどういうときで違うのか。例えば効果的だとしたら,そこに至るまでのプロセスにどんなものがあるのかとか,そういったことをずっと考えています。具体的には,新婚さんのけんかの研究をしているわけですが,これでEMSを使っています。そのほかにも親子関係の縦断研究で,97年に生まれたお子さんをずっと追い続けているプロジェクト研究だとか,あと今,東京都との連携研究で小中学校の先生のバーンアウトなどについても,私は折り合いをつけるということに関心を持って調査を進めています。
 そういった研究をやっているのですけれども,そもそもなぜ電子メールを使った調査をすることになったかということをお話ししたいと思います。心理学の研究の中では,観察だのインタビューだの質問紙調査だのいろいろあるんですけれども,私自身,これまでかなりいろいろな方法を用いてやってきました。私は基本的に家庭とかいろんなフィールドに入っていったりして,じっくり対象者の方とおつき合いするような研究をメーンでやっています。その中で例えば家庭を訪問してビデオを撮らせていただいたり,そこのおうちでインタビューをしたりというようなことから,留め置きで質問紙をお願いしたり,新婚のご夫婦の実験室でのビデオ観察,2人がお話ししているところをビデオで撮って,目を合わせていたり,合わせていなかったりみたいなことをカウントしたりとか。()あと郵送質問紙などいろいろやっているのですけれども,メーンはインタビュー研究で,電話なり対面でやりとりをする中から心理状態について聞いていくというものです。
 そもそもなぜ私がインタビューを中心としてやっているのかということですけれども,これは研究の話とかかわってきますし,この後,電子メールを使った調査を選択する理由にもかかわってきますので,ちょっとお話ししたいと思います。
 対処行動と関係性の関係をお話しします。どんな対処行動をとるか。パートナーとの間でけんかが起こったときに,絶対折れないとか,ちょっと折れてみるとかいろいろありますね。そういったことによって,問題が解決したり,しなかったりすると。その結果がどんな関係性に影響してくるか。つまり,絶対譲らない,その結果膠着状態になり,うまくいかない,みたいなことですね。こういったのが従来の見方ですが,研究していくと,私が日常的に思っていたことでもあるんですけれども,何を行うかとかどんな結果になってしまうかは,意外と第三者要因とかいろいろな偶然性によって左右されがちであると思います。
 かつ,実際何をするか,どういった結果になってしまうかということよりも,なぜ譲らなかったのか,例えば今回はあっちが悪いと思ったのか,そういう方針で私は生きていますとか,いろいろあると思いますが,そういったものが意味づけです。膠着状態になってしまったと思ったときに,まあいいよと思うか,失敗してしまったなと思うかといったような,その背景にある心理状態の中身のようなものが,縦横無尽に影響し合っていると思います。  ある出来事が起きたり何か選択するときに,なぜわざわざそういうふうにするのか,それについてどういうふうに評価するのかといったようなことが,次に何が起こったり,どんな対処をするかに影響すると思っていまして,このプロセス自体に関係性があらわれてくるのではないかと見ています。
 これが結婚してからどんなふうに変化してくるのか,ここをどうしてもとらえたいと思っていて,例えばちょっと実験室に来ていただいて行動の観察をするとかというよりは,日々の中で何が起こっているか,その中で何を感じたのか,について聞くということをしています。このようなことについてインタビューを中心でやっていく中で,幾つか悩みがありました。
 まず一つは,具体的な葛藤経験における意味づけ,その連鎖について知りたいということです。いま言ったように意味づけというような心理状態について聞きたいのですが,できるだけその具体的な葛藤経験を聞きたい。先ほどの図の左側にあった従来の見方ですと,あなたは一般的にどうしますかというようなことを聞くのが多くの調査の仕方だったのですが,一般的にどうかということよりも,昨日起こったそのことでどうなったかというような具体的な経験の中で起こったことについて聞きたいということがあります。私は基本的に縦断研究を行っているのですが,3カ月に1回とかですと,調査間に再構成が進んでしまうんですね。けんかをして,ちょっとカチンとくるようなことがあったとしても,後々,ありていにいうとラブラブという感じになると,あのときの彼のあの言動は私の悪いところを気づかせるためにやってくれたんだわ,みたいな感じになってしまうことがある。(
 どれぐらいの間隔でやったらいいのかというの考えるところなのですが,3カ月に1回ぐらいでやったときに,再構成の経緯が語られたことがあって,私は一体いつの意味づけを聞いているんだろうと。葛藤が生じたオンタイムでというのは基本的に無理なのですが,あまりにも再構成が進んでしまうのではないか,もう少し短い期間でできないかなと。詳細なデータを短い間隔で反復的に収集するにはどうしたらいいのか。
 二つ目に,協力者の属性の問題で巣。インタビューしているときに,男性の対象者も予備的にやったことがあったのですが,やはり異性に聞くというのはなかなか難しい。既婚なりパートナーがいる方と2人で会ったりするというようなコミュニケーションをとることも難しい面があると思うところもありますし,特にご夫婦の男女関係の話ですと,性に絡むようなお話だとかそういったことも出てきがちですが,そういった話も調査者の性別によって影響される部分が大きくあります。でも,やはり関係性について知りたいのであれが夫婦双方にアプローチしたいと思っていて,何かいい方法がないものかと考えています。
 三つ目はサンプリングの問題です。特に対面ですと,首都圏内の方が多いわけですけれども,そうすると夫婦関係の話でよく出てくるような,2人の問題なのに同居しているおしゅうとめさんが介入してきて話にならないわとか,あと結婚した後に仕事をやめるのが当たり前で,といった話はいかにも出てきそうなのですが,私がそれまでに会った方ではあまり出てこない。そういうことを考えると,やはり首都圏に偏るのは問題があるのではないかと考えました。
 これらの悩みをどうにかこの辺を回避しつつも,具体的で詳細なデータがとれないかとちょっと悩んでいたところ,EMSというのを思いつきました。
 先ほど三根先生のところでも,大隈先生を幾つか引用されていましたが,こんな利点があったわけです。この前のスライドで出したような欠点というのは,速報性とか広く協力者を集めることができるなどといったEMSの利点で,もしかしたら補えるのではないかといったこともあって使ってみようかと思いました。
 ところで,心理学においてEMSがどんなふうに使われているのかということですけれども,ペーパーになっているものということに関しては,今のところ見たことがありません。電子メール使用についての研究はあります。あと,先ほどの三根先生のお話だと,arXivとしてという話に近いのかなと思いますが,トラフィックを観察対象として分析するようなものというのは結構あります。そういったものではなくて,EMSを調査方法として用いるということは見られない。
 インターネット調査自体も,ありそうで意外と少なく,量的研究が多い。なので,方法論に関しても量的研究に関するものが多くて,質的データをとったとしても,データマイニングなどのように量的に分析することが多いわけです。けれども私自身は,質的なデータを質的に分析するというタイプの研究であるということで,これからお話しすることに関して先行研究との比較の中でお話しすることはちょっと難しいのですが,こういったことが心理学でのEMS使用の状況です。
 では,この辺を踏まえまして調査の概要,何をやったかということをお話します。私の調査は,EMSを使用したといっても電話でのインタビューと質問紙調査の混合型です。結婚の2カ月前から7カ月後まで縦断で結構細かくとっています。葛藤について中心的に聞いています。質問紙調査のほうは謝礼の郵送も兼ねてと最初は思っていたのですが,結局,これによって匿名ではないということになっています。多くの人が思うような電子メールを使った調査とは少し毛色が違うかもしれませんが,匿名ではなく,反復的に調査を行って,かつ混合の計画でやっているということが今回の調査の特徴です。
 協力者は30組です。1人で研究をやっているということもあって,少ないんですけれども,募集方法は調査用ホームページをつくって,そこにリンクを依頼するということをしています。加えて,大学の授業などでお兄さんやお姉さんで新婚の人はいないか聞いたり,知人にお願いするということもしました。
 ホームページを簡単につくったものをお見せします。「ご結婚を予定されている方大募集!!」などという感じですけれども,トヨタ財団の研究助成を受けての研究だったので,そういったバナーなども張ったりしながら作っています。
 幾つかページがあります。例えば調査スケジュールに関しては,こういった形でどんなふうに進んでいくのかを示したり,今でもこれはウェブ上に残っているので見られますが,参加の方法としてはこんなふうな形でやるんだよということを示しています。こちらの中に参加フォームがあって,記入して送信していただくような形のページを作りました。
 エントリーしていただいた後,調査開始前に回答方法や項目例を郵送しています。お手元にそれを持っていていただくためです。質問回答形式は,自由記述と選択式があります。調査日の3日前,の調査日とは結婚1カ月前とかそういうことですが,3日前に調査メールを送信して,返信され次第,回答のチェックと漏れや不明箇所があった場合には返信してたずねます。
 例えば顔文字みたいなものを結構多用するような場合が多かったりするわけですが,こうだったときあなたはどう思いますかというときに,ニコニコマークでもわかりますけれども,やはりそれは調査のデータとしては確認する必要がありますので,もうちょっと説明してくださいという形で,そういったようなやりとりもしています。それで,督促をするという形で回収をしています。
 ここからがこれまでの経験からの利点と欠点ということですが,時間がないのでさくさく行きます。一般的に言われている利点としてはこのようなものがありますが,(このスライドは)先ほど出したものと同じです。具体的に研究を行ってきて出てきた利点の一つが,幅広い対象者から詳細なデータが得られるということ。よく言われることですが,私自身も自由記述がとりやすいとか,男性の方でもいろいろ書いてくれたり,プライベートな話題が出やすいというのは感じました。ただし,個人差が非常にあるのは感じました。これはやはり他の方法との混合でやっているからわかったことだと思うのですが,メールではあっさりしながらも,電話で聞いたときにすごくしゃべってくれる人だとか,大体お金と性の話ですけれども,メールでかなりプライベートな感じの話題が出ても,電話とかだとあまり話が出ないような場合もあります。
 大隈先生などは,従来の研究方法との比較があまり行われていないので,そういった意味で必ずしもインターネット調査が有利かわからないと書かれているので,経験的なものになってしまいますが,こういったことを感じました。
 あとは,これもよく言われますけれども,相手の都合に合わせられるということで,協力者にとっての簡便性があると思います。自由記述で,こういったことが書いてあるんですけれども,会社の休み時間にやっていますとか,紙でご自宅の居間でやっていて,夫婦とか書いてあったら,だんなさんが「何をやっているの」となりますけれども,だんなはメールを書いていると思っているのでやりやすいなどというご意見がありました。
 あと,やりとりができるので質問などが受けやすい。荻野先生という方は,回答者とコミュニケーションができるということは,従来の調査ではあまりあり得なかったと書かれています。
 他にも入力の手間を軽減できるといった利点もありますし,あとは研究者側の問題ですが,調査のブラッシュアップや分析のスピードアップに役立つなと思いました。対象者がやりとりを期待した返信をすることがすごくある。返信されたらその場で全部データを見てというようなことをしなければいけないわけです。調査していると,なかなかその場でチェックするのではなく,ある程度たまってからということになってしまうのですが,データが得られたそのときにチェックすることができたりします。
 あとは,調査終了前に軌道修正もできるというような意味で,よかったのではないかと思います。
 では,よくなかった点はどういうことか。欠点については,これも先ほど三根先生のところで出ていたものなので飛ばしますが,いろいろな欠点が指摘されています。やっていて一番大変だったのは,やりとりができることによる大変さです。こういうところはきっと図書館情報学のデータなどではなくて,心理学特有のことかもしれないですが,やはりプライベートなやりとりになる可能性があります。反復的な調査で,しかも内容が個人的なものであるだけに,悩み相談やご自身が心理的に問題についての相談というようなことがあります。
 こうなると,やはり協力者との関係に非常に濃淡がつくということもありますし,書かせてしまう責任はこちらにあるわけですよね。そういったおぜん立ての調査方法を使っているので,そういうことがなかったら書かないで気づかなくてもよかったことを,書いている間にボロボロ自分で気づいてしまうということもあるので,そこの責任をどうやってとっていくか。それに関しては,それこそ臨床家の方と組んでやるとか,何かあったときにそちらに連絡をとれるようにするとか,そういった体制をつくりながらやってくことがあります。
 あとは,漏れや,やりとりの可能性が結構ある。漏れより特にやりとりですけれども,こちらへの質問がどこに書いてあるのか全然予想がつかないので,他の研究もしている中で短期間で1人で全部チェックするのは結構厳しかったです。
 ただ,これは事前回避も可能で,質問は別アドレスにするとか返信はリマインダーだけにしますよと最初に言っておけばよかったかもしれません。こういったことは自動処理の難しさという,よく言われることにもつながっていくことになります。
 返信・送信時の問題としては,協力者の方の入力中・送信時のミスです。よく書かれていたのが,一生懸命書いたのにちょっとした操作ミスで消えてしまって,非常にせつない思いをしたのですがもう一回書きましたというようなことです。そういうふうに書いてくれればいいんですけれども,もうそこでやる気がなくなってしまって調査協力をやめてしまう可能性もあるわけです。
 トラフィックエラーで,送信簿に残っているけれども送られていないんです,みたいな話もあります。
 あとは自分の回答を見返した可能性があります。これも反復調査だからこその問題だと思うんですけれども,自分のところの送信簿に残っているので,回答の一貫性を求めた可能性もぬぐえない。私としては最初に,事前に前回のものなどとの整合性をとるようなことをしていただくことはないですよと言っています。そもそも人間の心理や行動は全然一貫していないものだと思うので,あるパートナーの同じ行動に関しても,すごく嫌だと言っているのに,次の日に手のひらを返したように私のためにと書くことも普通だと思います。これは心理学上は結構問題になってくるポイントです。
 あとは先ほどの話にありましたセキュリティーの問題です。
 あとは本当に私の研究の問題で,これは結構シビアでして,結婚前後でどんな変化が起こるのかを知るということも一つの目的だったのですが,引っ越しによってインターネット環境が整わなかったりして,一番ねらいたかった結婚直後にデータが取れないようなことがある。それで電話インタビューをもしているんですけれども,こういった問題もありました。これはやってから気づいたことです。
 まとめると,EMSの難しさとして思うことの一番が,やはり双方向的であるということと,入力していただいてというようなことで自動処理が難しいということです。そういったことを考えると,この辺からさっきの三根先生のご発表と重なる部分があるのですが,大量データ収集に一見向いていそうだけれども,向いていないのではないかということです。その場合には,最初にこちらで伏線を張っておく。例えばやりとりをしないようにするとか,制限をするとか,未回答や漏れのチェックもやりやすいように自分で工夫するとか,そういったことになります。  ただそうすると,それはこちらの都合なわけです。調査というのはこちらがお願いしますと言ってやっていただいて,調査に協力してくださる方というのは,何かしら興味があったりインセンティブを期待している。特に心理学の調査などはその調査自体に興味があって,やっていただける方が非常に多いので,そういった意味ではすごくフラストレーションがたまる,搾取されているような気持ちなどもあるのではないかということで,この辺はこちらの都合でいろいろとやっていくことができるだろうけれども,限度が必要な感じはしています。ここが心理学者としては非常にトレードオフだなと感じるところです。
 今後の展望としては,EMSの応用的な利用方法としては,こんなことがよく言われていまして,まとめると,ウェブ調査とEMSのハイブリッド型がいいのではないかというようなことが言われています。先ほど三根先生の話でもありましたけれども,EMS,電子メールのみを使って全部最初から最後までやるということは最近行われていなくて,プレテストで使うとか導入で使うというような形でやるのがいいのではないかというのが大隈先生が言われていることです。
 けれども,やはり私としては,他の方法ではなくて,EMSができることというのもあると思っています。速報性というのはウェブでもいいかと思いますが,これもインターネット調査全般にかかわることですがEMSの簡便性という利点,あとはやりとりができるということはEMSだからこそだと思うので,特に日常生活に入り込んだような具体的で詳細なデータを,ねらった時点でとか短期間で収集したいときには,郵送とかセッティングが大変なインタビューとか,そういったものを使うよりは,このEMSを使うと効果的にデータ収集ができるのではないかという感じがしています。
 ただ,やっぱりこれだけでできることには非常に限界があるので,混合型の調査方式で,より効果的な使用ができるのではないかと思っています。実はこの縦断研究の後,EMSを使っていないのですが,もう一回自分でうまく考えて使えたら使いたいなと思っています。
 少し延びましたが以上でおしまいです。ありがとうございました。

池内
 どうもありがとうございます。
 機材の準備をして,引き続き指定討論者の廣田先生からご発表いただきます。
 東海林さんのご発表は,我々がふだん身近でない分野ですけれども,内容的にも,またEMSの使い方等についても大変興味深いご発表だったと思います。
 それでは引き続きまして,指定討論者の廣田先生からご発表をお願いしたいと思います。

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