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概要


本研究は2006年3月に終了しました。
(1)全体的な目標
 本研究は、日本図書館情報学会の総力をあげ、会員を中心に、関連分野の学協会の代表的研究者を含めて、緊急の課題となっている図書館情報学教育の再構築に取り組むものである。
 大きく言って次の2点が研究目的である。
  1. 図書館を中心にかかわりのある機関(企業、情報センター、博物館、美術館、文書館など)に所属する専門的図書館員の配置状況や職務内容の歴史と現状を踏まえて、養成および研修にあたる機関がこれまでどのような活動を行ってきたかを評価する。
  2. 図書館および関連機関において必要な専門的知識技能の範囲を明らかにし、養成および研修にあたる機関がそれをどのように分担して担っていくのか、また教育の質を維持するための共通試験の導入、教育研修にかかわる認定、評価方法など、今後の図書館情報学教育を進めるための具体的指針を明確にするものとする。
(2)研究組織
研究代表者 上田修一(慶應義塾大学) 
研究分担者 小田光宏(青山学院大学)
杉本重雄(筑波大学)
永田治樹(筑波大学)
根本 彰(東京大学) 
戸田愼一(東洋大学) 
堀川照代(島根女子短大)
薬袋秀樹(筑波大学)
三輪眞木子(メディア教育開発センター)
村主朋英(愛知淑徳大学)
研究協力者 逸村裕(名古屋大学)
宇陀則彦(筑波大学)
大谷康晴(青山学院女子短期大学)
大庭一郎(筑波大学)
河西由美子(玉川大学)
片岡則夫(神奈川県立麻溝台高等学校)
栗山正光(常磐大学)
小山憲司(東京大学附属図書館)
斎藤泰則(玉川大学)
酒井由紀子(慶應義塾大学医学メディアセンター)
鈴木正紀(文教大学越谷図書館)
高橋昇(九州女子大学)
竹内比呂也(千葉大学)
辻慶太(筑波大学)
中村百合子(同志社大学)
野末俊比古(青山学院大学)
平久江祐司(筑波大学)
水谷長志(国立近代美術館)
吉田右子(筑波大学)
研究顧問
古賀節子(青山学院大学)
柴田正美(三重大学)
高山正也(慶應義塾大学)
渡辺信一(同志社大学)

(A) 実態調査グループ
(1) 図書館情報学教育班
・  それぞれの教育機関の担当者、カリキュラムと教育体制、就職状況などの実態の調査
・  卒業生に対する調査
(2) 公共図書館班
・  現行の人事制度と職員配置の実態把握
・  図書館職員に対する意識調査(質問紙、インタビュー)
(3) 大学図書館班(調査内容は(2)と同様)
(4) 学校図書館班(調査内容は(2)と同様)
(B) 横断的研究テーマ
(1) これまでの図書館情報学教育に関する歴史と議論の整理
(2) これまでの図書館専門職論に関する歴史と議論の整理
(3) 高等教育改革における専門(職) 大学院の設置
(4) 様々な領域における「専門職」の動向調査
(5) 専門図書館および主題専門分野の動向の把握
(6) 美術館・博物館における情報担当者の調査
(7) 図書館情報学カリキュラムにおける情報技術の調査
(8) e-learning など新しい教育方法に関する状況の把握
(9) Web設計や電子図書館構築などのIT関連の新しい課題
(10) 図書館情報学関連職のマーケット調査(求人の分析、人材派遣業など)
(11) 外国の図書館情報学教育に関する動向の調査

(3)研究体制
全体研究会(研究代表者・分担者・協力者)(年に数回)
 研究成果発表と意見交換、方向付けについてのコンセンサスづくりのために開催。

シンポジウム(年に1〜2回)
 公開の研究会で、図書館員や関係者との意見交換を行う。

小研究会(適宜)
 外部から専門家を招いての研究会。