現在、この創立50年を期に、一つの試みを行っております。
　図書館情報学教育を研究課題とし、科学研究費補助金を得て、約30名の方々からなる研究グループを組織し、3年間の共同研究をはじめました。
　ここでは、研究成果をあげることと同時に、図書館情報学教育に対する政策提言を行うことを目標としております。
　学会として提言を行うには、理論と調査研究に基づく必要があり、これを少しでも達成しようとする試みであります。
　また、これは、期間を限った専門的な研究グループでもあり、今後もテーマを変えて同様な活動を行うことを考えております。
　これまで日本図書館情報学会は、数世代にわたり構成メンバーを新しくしつつ50年間続いて参りました。
　幸いなことに、ここには、次やその次を担って頂けるに違いない若い方々がおられます。
　創立80周年や100周年も無事に祝うことができるに違いありません。今いる者より、明日来る者が優れていると実感できるのはまことに心強いことであります。
　 　過去50年間、学会を担われた方々に敬意を表しつつ、今後も会員の皆様が学会活動への参加を通じてそれぞれの目的を果たされんことを願い式辞を終えたいと存じます。