平成18年度より二年間,科学研究費補助金を受け,日本図書館情報学会常任理事を中心として構成された研究組織により,「エビデンスベーストアプローチによる図書館情報学研究の確立」に関する研究を行っております。今年度最初のイベントである第五回ワークショップでは、「図書館史研究」をテーマとして取り上げます。図書館史研究は、図書館情報学の中でも、極めて早い時期にその問題意識と方法論が確立された研究領域の一つであり、既に、芳醇な研究蓄積が存在するとともに、現在もなお数多くの成果が公表され続けています。また、我が国においても、1982年に、図書館史研究を専門的に扱う「図書館史研究会(現:日本図書館文化史研究会)」が発足しており、その研究関心の高さがうかがえます。今回のワークショップでは、図書館史の研究に携わる三人の研究者の方々を迎え、それぞれ、発表者・指定討論者として、そうした多くの研究蓄積のレビューと、図書館史研究の方法論についてプレゼンテーションを行っていただくとともに、来場された参加者の方々を交えたディスカッションを通じて、図書館史研究におけるエビデンスとは何かを明らかにすることを目指しています。多数の方々のご参加をお待ちしております。
テーマ「図書館史研究」(上位カテゴリ:歴史研究)
「図書館史研究にとってエビデンスとは何か?」
日時:2007年7月28日(土) 15:00〜17:00
発表者:小黒浩司氏(作新学院大学)
指定討論者:三浦太郎氏(東京大学),吉田右子氏(筑波大学)
司会:池内淳氏(筑波大学)
場所:慶應義塾大学 三田キャンパス 南館 5F ディスカッションルーム
http://www.keio.ac.jp/access/mita.htmlの(15)の建物
ワークショップは一般公開され,参加は無料です。なお,日本図書館情報学会の正会員,学生会員で,首都圏以外に居住,勤務し,このワークショップへの参加希望の方には旅費を支給しますので,申し出て下さい。ただし,旅費をお支払いする場合には,科学研究費で定まった出張依頼の手続きを行います。
ワークショップの申込は終了しました。多数の申込どうもありがとうございました。